「心療内科か精神科に行ったほうがいいのかもしれない」
頭ではそう思っていても、実際に予約するまでにはかなり迷いました。僕も最初から精神科を選んだわけではありません。最初に受診したのは循環器科と内科です。
動悸や息苦しさ、めまいが続き、「心臓に何か問題があるのではないか」と本気で心配していました。検査を受けても、大きな異常は見つかりませんでした。
体はつらいのに、検査では異常がない。原因が分からない状態が続くことも、不安を大きくしていたと思います。
精神科を受診するまでにどんな症状があったのか、病院をどう選んだのか、実際に通院して感じたことを書いていきます。心療内科や精神科に行くか迷っている方の、ひとつの参考になれば嬉しいです。
最初にあったのは「心」ではなく身体の異変だった
不調の始まりは、気持ちの落ち込みではなく身体症状でした。
- 動悸
- 息苦しさ
- めまい
- 疲れやすさ
- 寝つきの悪さ
- 夜中に目が覚める
特に怖かったのが、動悸と息苦しさです。デスクワーク中や電車の中で突然症状が出ると、「心臓や肺に何か起きているんじゃないか」と不安になりました。
パニック発作という言葉は知っていましたが、自分の症状と結びつけて考えたことはありませんでした。身体に症状が出ている以上、身体の病気を疑うのは自然なことだったと思います。
症状が出るたびに、「これは大丈夫なのか」「病院に行ったほうがいい症状なのか」と考えるようになり、不安も強くなっていきました。
動悸が気になり、まず循環器科を受診した
一番気になっていたのが動悸だったため、最初に循環器科を受診しました。
動悸がすると、どうしても心臓の病気が頭に浮かびます。「もし本当に心臓が悪かったら」と不安になり、スマホで症状について何度も調べていました。
調べれば調べるほど怖い病気の情報が目に入り、余計に不安になってしまうこともありました。自分で考えていても原因は分かりません。
身体に問題がないか確認するために循環器科を受診し、内科でも身体の状態を診てもらいました。
循環器科と内科で「異常なし」と言われた
診察や検査を受けた結果、大きな異常は見つかりませんでした。重い病気が見つからなかったことには安心しました。
一方で、「異常がないなら、この症状は何なんだろう」という疑問も残りました。
動悸がする。息苦しい。めまいがする。疲れが取れない。夜も眠れない。
自分でははっきりと不調を感じているのに、検査では問題が見つからない。それが思っていた以上につらかったです。
「気のせいなのかもしれない」「みんな同じくらい疲れているのかもしれない」と、自分の感覚を疑ってしまうこともありました。
検査で異常が見つからなかったことと、自分がつらいと感じていることは別です。身体に大きな異常がなかったことで、別の原因について考えるようになりました。
パニック発作を知り、精神科を意識するようになった
自分の症状について調べる中で、パニック発作というものを知りました。動悸や息苦しさ、めまいなど、自分が感じていた症状と重なる部分がありました。
ここで初めて、精神科への受診を考えるようになりました。ただ、すぐに予約できたわけではありません。
「この程度で精神科に行っていいのか」「もっと症状が重い人が行くところなんじゃないか」「どのくらいの状態になったら受診するものなんだろう」
そんなことを何度も考えていました。
内科なら「熱がある」「お腹が痛い」と受診する理由が分かりやすいですが、精神科や心療内科は受診する基準が自分には分かりませんでした。
この「自分が行ってもいいのか分からない」という気持ちが、受診を迷った一番大きな理由だったと思います。
精神科という言葉にも少し身構えていた
精神科という言葉自体にも、最初は少し抵抗がありました。
何を聞かれるのか。自分のことをうまく話せるのか。先生はどんな人なのか。薬を飲むことになるのか。自分の状態を理解してもらえるのか。
分からないことが多く、それ自体が不安でした。
特に気になっていたのは、きちんと話を聞いてもらえるかということです。自分でも症状をうまく説明できない状態だったので、短い診察で終わってしまったら何も伝えられないのではないかと考えていました。
精神科そのものが怖いというより、どんな場所なのかイメージできなかったことが不安だったのだと思います。
病院選びでは「星の数」より口コミの内容を見た
心療内科や精神科を探すときは、クリニックの公式サイトだけでなくGoogleの口コミもかなり読みました。ただ、星の数だけで決めたわけではありません。
同じ評価でも、口コミに書かれている内容はかなり違います。僕が一番重視したのは、「話をちゃんと聞いてくれそうか」ということでした。
「親身に話を聞いてくれた」「質問しやすかった」「落ち着いて話せた」「一方的に話を進められなかった」といった具体的な口コミがあるかを確認していました。
もちろん、口コミはあくまで個人の感想です。同じ先生でも合う人と合わない人がいると思います。
低評価があっても、その内容が自分にとってそれほど気にならなければ参考程度にしていました。何も分からない状態で病院を選ぶよりは、ひとつの判断材料になりました。
完全予約制のクリニックを選んだ
僕が選んだのは完全予約制のクリニックでした。
体調が悪い日に、いつ呼ばれるか分からない状態で長時間待つのは負担になります。予約時間が決まっていれば、「この時間に行けばいい」と予定も立てやすくなります。
完全予約制でも待つことはありますが、受診への負担は少し軽くなりました。
病院を探すときに見ていたのは、次のような点です。
- 口コミでの先生の話の聞き方
- 完全予約制か
- 自宅から通いやすいか
- 診療時間が生活リズムに合うか
- 継続して通えそうな場所か
一度だけではなく何度か通う可能性も考えて、通いやすさも重視しました。
初診の予約をするだけでも緊張した
受診しようと決めても、予約するまでには少し時間がかかりました。
クリニックのホームページを何度も見ました。先生はどんな人なのか。初診では何をするのか。どのくらい時間がかかるのか。何を持っていけばいいのか。
調べても分からないことは残ります。
最後は「とりあえず一度相談してみよう」と考え、予約フォームを送りました。振り返ってみると、診察当日より予約するまでのほうが緊張していたような気もします。
初診ですべてを自分から説明する必要はなかった
初診前に一番気になっていたのが、「何を話せばいいのか」ということでした。症状を順番にきれいに説明できる自信はありませんでした。
実際に診察を受けると、自分一人ですべて説明する必要はありませんでした。医師から聞かれたことに答えながら、いつ頃から不調が始まったか、どんな症状があるか、睡眠や仕事、生活リズム、最近困っていることなどを話しました。
診察の進め方は病院や医師によって違うと思いますが、僕の場合は「全部自分から話さないといけない」という感じではありませんでした。
緊張していたため、伝えたかったことをすべて話せたわけでもありません。診察が終わってから「あれも言えばよかった」と思うこともありました。
それでも次の診察があります。一回ですべて伝えなくてもいいと考えるようになってからは、少し気持ちが楽になりました。
月1回の通院で体調の見方が変わった
僕は月1回のペースで通院しています。
通院を続けて変わったのは、体調をその日だけで判断しなくなったことです。診察では1か月を振り返るため、「先月と比べてどうだったか」と考えるようになりました。
毎日過ごしていると、前より外出できるようになった、少し眠れるようになった、疲れるまでの時間が長くなった、動悸が出る回数が減ったといった変化には意外と気づきません。
反対に、「最近また眠りにくくなった」「疲れやすくなっている」「予定を入れすぎているかもしれない」といった変化にも気づきやすくなりました。
体調が悪い日だけを見て「全然良くなっていない」と感じることもありましたが、1か月単位で振り返ると少しずつ変わっている部分が見えることもあります。
診察前に話したいことを簡単にメモしている
診察の日に、自分の状態をすぐ言葉にできるとは限りません。そのため、診察前にスマホのメモを見ながら簡単に振り返っています。
記録しているのは、次のようなことです。
- 睡眠はどうだったか
- 外出できたか
- 動悸や息苦しさはあったか
- 疲れやすさはどうか
- できるようになったことはあるか
- 最近気になったこと
- ストレスに感じたこと
毎日細かく記録しているわけではありません。気になったことを一言残しておくだけでも、診察ではかなり話しやすくなります。
「診察で何を話せばいいか分からない」という人は、気になった症状だけでもメモしておくと伝えやすくなると思います。
通院を続けて生活や仕事でも変化があった
通院する前は、体調が悪くても「なんとか乗り切るしかない」と思っていました。動悸や息苦しさがあっても、自分でも何が起きているのか分からず、人に説明することもできませんでした。
通院を続ける中で、自分がどんなときに体調を崩しやすいのか少しずつ分かるようになりました。
締め切りが近いときや、人前で話す予定がある日は体調が乱れやすい。そんな傾向が見えてくると、予定を詰め込みすぎないようにするなど、自分なりに調整できることも増えました。
すべてが急に良くなったわけではありません。それでも、「原因が分からずただつらい」という状態から、自分の状態を少しずつ理解できるようになったことは大きな変化でした。
精神科は重症な人だけが行く場所だと思っていた
受診する前は、精神科に「症状がかなり重い人が行くところ」というイメージがありました。だからこそ、自分が行っていいのか迷いました。
実際に通ってみると、そのイメージは変わりました。自分だけでは判断しにくい体調や気持ちについて、専門家に相談する場所のひとつだと感じています。
もちろん、動悸や息苦しさ、めまいなどは身体の病気でも起こります。僕の場合は、循環器科や内科で身体に大きな問題がないか確認してから精神科を受診しました。
最初に身体の検査を受けたことも、自分にとって必要な過程だったと思っています。
心療内科と精神科、どちらに行くか迷った
心療内科と精神科のどちらを受診すればいいのかも迷いました。名前だけを見ても、自分の症状がどちらに当てはまるのか分かりませんでした。
僕が受診したのは精神科です。
心療内科でも相談できる症状はあるため、迷ったときはクリニックの公式サイトで診療内容を確認する方法もあります。
僕の場合は診療科の名前だけではなく、通いやすさや口コミ、先生の雰囲気なども含めて選びました。
長く迷い続けるより、一度相談してみるという考え方でもいいのではないかと思います。
まとめ
僕の場合は、動悸や息苦しさ、めまいがあり、最初に循環器科と内科を受診しました。検査では大きな異常が見つからず、自分の症状について調べる中でパニック発作を知り、精神科を受診しました。
最初から「精神科に行こう」と考えていたわけではありません。何を話せばいいのか分からず、自分が受診していいのかも分からず、予約するまでかなり迷いました。
実際に通院を始めると、一度の診察ですべて説明する必要はありませんでした。月1回振り返ることで、自分では気づかなかった体調の変化も少しずつ分かるようになりました。
これは「こういう症状なら精神科に行くべき」と伝えるものではありません。僕自身がどのような流れで受診したのかを書いた体験談です。
心療内科や精神科への受診を迷っている方にとって、「こういう経緯で通い始めた人もいる」と知る材料のひとつになれば嬉しいです。
体調に気になる症状がある場合は自己判断せず、必要に応じて医療機関へ相談してください。
※この記事は筆者個人の体験に基づくものです。症状の原因や適切な診療科、診断、治療方針、通院頻度は人によって異なります。動悸、息苦しさ、めまいなどの症状は精神的な原因以外でも起こる可能性があります。体調に異変を感じた場合は医療機関にご相談ください。


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